週末株式会社です。

政府は「リスキリング」を推進すると
言っています。
労働者を低付加価値の産業から、
成長性が高く高付加価値を生み出す新産業に
移動させて収入を確保させようとしています。
普通の中高年サラリーマンが
電気工事や木工作業の職業訓練を受けても、
彼らが人工知能のエンジニアになることは
できないことは自明のことです。
結局、甘い言葉に載せられ会社を辞めた
中高年は、生活のために非正社員として
低賃金労働に勤しむことになる。
1989年の非正規比率は約20%だったが、
昨今は40%近くになっていて、倍増している。
非正社員の時給は、正社員の時給換算の
半分程度でしかない。
「リスキリング」の甘い言葉に乗せられて
労働移動に挑んだ中高年労働者は、
非正規の罠に陥る。
その一方で、公務員は従前の処遇が
ほぼ守られている。
それでも所得は6割〜7割程度に減少するという。
低所得の非正社員を増やしたのは、
2001年に発足した小泉政権の政策。
1980年代までは政府は、雇用調整助成金などを
使って従業員を解雇しないように企業に
働きかけていた。
しかし、1990年代以降、「円滑な労働移動」の
考え方が政府に急速に広まった。
この考え方は、前の岸田政権、
そして現在の石破政権にも引き継がれている。
企業が従業員の雇用を守って抱え込むよりは、
これから伸びるであろう成長産業に
人を移動させた方が、企業にとっても、
従業員にとってもメリットが得られる
という考え方です。
一部の能力のある人間にとって、
「リスキリング」により、新たな技能を
身に付けて、成長産業へ転職することは、
十分可能です。更に、年収を更に大きく
することもできるでしょう。
しかし、一般の中高年は難しいと感じています。
週末株式会社の職場では、
60歳定年後に再雇用されたり、
60歳定年が延長されたりして、職場に留まる
先輩方もいます。
もちろん、頃合いを見て退職される方も
たくさんいます。
60歳近くになって、新しいことを学び直して、
そして収入を得ることは、
とても難しいことですし、
そうした難しさに挑戦しようとする方が
どれだけいるのでしょうか。
では、よい投資を。
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Weekend Inc.
The government says it is promoting "reskilling.
It is trying to secure income by moving workers from low value-added industries to new industries that have high growth potential and generate high added value.
It is obvious that even if ordinary middle-aged office workers receive vocational training in electrical work or woodworking, they will not be able to become artificial intelligence engineers.
So, good investing.
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