週末株式会社です。
H3ロケットは、
次世代の大型基幹ロケットです。
現在運用中のH-IIAロケットの
後継機として開発されています。
今後20年間を見据え、
毎年6機程度を安定して打ち上げることで
産業基盤を維持するという運用の世界を
目指しています。
そのためには、政府の衛星だけでなく
打ち上げサービス市場から
民間の商業衛星の受注が不可欠です。
世界中で新しいロケットが開発される中、
商業衛星に利用してもらうためには、
日本国内だけでなく世界中の利用者から
使いやすいロケットとして注目されるような
新しいロケットを作る必要があります。
また、新しいロケットを製作することは、
現在の技術を次世代へ継承すること
技術レベルの維持を目的としています。
長く使われない技術は、
継承されなくなってしまいます。
例えば、エジプトのピラミッド。
今となっては、どういう方法で
建設したのか謎になっています。
ギザには3つのピラミッドがあるので、
連続して作られたのは確かです。
ロシアのソユーズロケットは、
今でも現役です。
ウクライナ侵攻がなければ、
今も国際宇宙ステーションへ
宇宙飛行士を運んでいたことでしょう。
不思議なものです。
ほぼ戦争状態でも国際協力は
できているようです。
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ロシアは日本時間2024年2月15日に
「ソユーズ2.1a」ロケットの打ち上げを
実施しました。
搭載されていた補給船「プログレスMS-26」は
予定されていた軌道に投入後、
国際宇宙ステーション(ISS)への
ドッキングに成功したことを、
アメリカ航空宇宙局(NASA)や
ロスコスモス(Roscosmos)が
伝えています。
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日本のH2ロケットも現役です。
事故が少なく、
信頼性の高いロケットです。
H3ロケットの開発に反対意見の方々は、
H2ロケットで十分。
予算の無駄遣いだ。
と主張するでしょう。
しかし、一度開発の技術が失われると
二度と新型ロケットの開発はできません。
旅客機の開発が良い例です。
YS-11の後継機の開発ができず、
結局三菱リージョナルジェットの
開発も失敗に終わりました。
その時代には、無駄遣いに見えるような
開発であっても、次世代に技術を残すには、
継続して開発していくことが大切です。
月探査機「Slim」の成功に続いて、
H3ロケットの打ち上げに成功したことは
とても喜ばしいことだと思います。
では、よい投資を。
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Weekend Inc.
The purpose of building new rockets is to maintain the level of technology by passing on current technology to the next generation.
So, good investing.
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